ウィメンズ・アクション・ネットワーク(WAN)の労働争議・まとめ

WAN争議の経過―補足

補足1 当日の理事会の説明(のちの「この間の事情の説明」文書)の事実誤認について

ユニオンWANのブログには、当初は以下のことも書かれていましたが、のちに遠藤(tigrimpa)さんは、記述を簡潔になさるために、以下の箇所を省略なさいました。しかし、私は、以下の箇所も当時の事実関係を知るうえで重要な記述だと思いますので、今回、遠藤さんの許可を得て、再掲させていただきます(遠山日出也 2012年2月5日記)。


(「組合は、理事会の主張の中に、明らかな事実誤認が多数あるということを指摘しました」という点について――)

例えば、12日団交の説明で、理事会は「遠藤さんの所定外労働時間について、遠藤さんからの要請を受け入れ、法定外でない所定外労働時間にも全て割り増しを支払い、5月には**万円も支払っている」などと主張したのですが、それは明らかな事実誤認でした。

実際は、最も所定外労働が多かった5月は所定労働時間55.5時間(5.5時間×10日)、所定外労働時間51時間(うち法定外と深夜12時間、休日7時間)でしたが、割り増しが支払われたのは、19時間のみで、法定内の所定外32時間には割り増しは支払われていません。

6月以降は、私が要請したわけでもないのですが、法定外でない所定外労働時間に割り増しが支払われるようになりました。6月の所定外労働時間は4.25時間、7月は0.5時間、8月は1時間、12月0.5時間の合計6.25時間です(これらの数値は給与明細によるものです)。

このような事実誤認を指摘したところ、後日発表された文書では、「時間外勤務手当についても、通例の『40時間以上を超える部分に割増』をするのではなく、勤務時間外にはすべて割増賃金を支払う(6月以降)など……」と変更されています。

「遠藤さんの所定労働時間について、遠藤さんからの要請を受け入れて、法定外でない所定外労働時間にも全て割り増しを支払い、5月には**万円も支払っている」という事実誤認は「遠藤さんは無茶な要求をしてくる人だが、理事会は誠実に対応している」という、この理事会発表全体に感じられる感情が露出したものなんでしょう。しかしそれは空想です。見てて本当にハラハラします。

他にもいくつか事実誤認と思われることを指摘したのですが、ここでいちいち書くのは省略します。指摘した部分については、一定訂正が入っているようです。つっこみどころの1/3くらいを指摘したところで時間切れとなり、組合からは事実誤認が非常に多いのでこれを発表するのは理事会の恥となるからやめたほうがいいということを助言しましたが、ききいれていただけなかったようです。よって、事実誤認は非常に多いのでまゆにつばをつけて読んでいただければと思います。

(tigrimpa「2/12の団交」http://precariato.info/modules/d3blog/details.php/bid=35[2010年2月17日access]より)

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補足2 理事会文書の中の「A[遠藤]さんは理事たちに対して対立的な態度をとるようになった」という記述について

ユニオンWANのブログには、当初は以下の点も書かれていましたが、のちに遠藤(tigrimpa)さんは、記述を簡潔になさるために、以下の箇所を省略なさいました。しかし、私は、以下の箇所も当時の事実関係を知るうえで重要な記述だと思いますので、今回、遠藤さんの許可を得て、再掲させていただきます(遠山日出也 2012年2月5日記)。


理事会文書を読むと、まるで、私は何も仕事をせずにただ怒っていたみたいですが、全くそんなことはありません。あまりにも無計画に立ち上げてしまったWANサイトは、あまりにもボロボロでした。泣きそうになりながら私は必死に働いてなんとか形にしてきました。その必死の労働中である私に、理事たちは「遠藤さんこんなことをしたいんだけど、どうかしら〜?」とか「遠藤さん、素朴な疑問なんだけど、どうしてここはこうなってるのかしら〜?」などと、無邪気に話しかけてきて、そのとき、私があまり愛想なく対応していたのはたしかに事実です。

理事会発表文書を読むと、私が理事の指示には一切従わなかったかのように読めますが、理事の出してくる提案には一部はまともなものもありました。まともな提案については、提案どおり、もしくは微調整を加えて対応し、実現してきています。そのことには、理事会文書は全く言及していませんが、忘れちゃったのかな。そして、多くのまともでない提案については、厳しく対応しましたが、その際どこがどうまともでないかについて、必す説明したのですが、今となっては「遠藤さんが怒った」ということしか覚えてないようです。

これが、「Aさんには、決まった時間内を超える仕事をお願いしないよう極力努力することを約束しましたが、Aさんは理事たちに対して対立的な態度をとられるようになり、コミュニケーションに支障をきたすようになりました」と理事会が表現したことの背景です。

もちろん、私がIT弱者である理事たちにもっと丁寧に説明した方がよかったという面はあると思っています。ただ、1年かけてレクチャーしても分かってもらえるかどうか微妙な事柄について、「分かるようにレポートを書け」という業務命令をされたときどういう対応を労働者はするべきなのでしょうか。今考えたらレポートをまじめに書いて「ここまで書きました」と毎日毎日レポートを送って、理事会が「あ、この業務命令は間違えていた」と自分で気がついて撤回するまで気長に対応するべきだったんでしょうね。目の前のボロボロのサイトなんか無視して。

あ、なんか愚痴っぽくなってきたのでこのへんで。

(tigrimpa「2/12の団交」http://precariato.info/modules/d3blog/details.php/bid=35[2010年2月17日access]より)

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